泳ぐオダジン放送局

日々フラフラっと回遊しながら気づいたことをラジオでフリートークするようにお届けします。ラジオ好き、少年ジャンプ好き、ハンバーガー好き、ヒトが好き。※本ブログの内容は、私個人の考えです。所属する組織・団体とは関係ありません

共創JAM SESSION振り返り①

リフレクションナイトのメンバーからお誘いを受けて、先日2日間(3日間のうちの2日間)の研修に参加してきました。どんな研修かと言うと、練馬区役所の若手職員の研修に民間企業の人が合流して一緒に受ける研修でした。

まずは研修全体を振り返って感じたコトを書いてみます。

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いや〜、これは本当に参加して良かったです。今までも対外試合(社外の人と一緒に何かする機会)を積極的に作ってきていましたが、ガッツリちゃんとした研修プログラム、しかも複数日程にまたがって、参加することは初めてでした。それと行政職員の方とは初めてだったので、とても新鮮でした。偏った見方をしないように、思い込みや決めつけをしないように、と普段から意識しているのですが、自分の公務員やその仕事に対する思い込みっぷり酷かったです。(←ゴメンナサイ。。。orz)

「公務員=定時・ルーティンワーク・楽・お役所体質」

私のイメージはベタですが、こんな感じでした。今回同じグループになった若手職員の3人が、福祉・生活保護・区民相談のような仕事に関わっていて、その仕事内容や普段の仕事ぶりは、「お役所体質」以外は全く当てはまっていませんでした。仕事として、そのサービスを利用する人にとっては、「無いと生活が成り立たない」ような部分が多く、内容的にも、「人間のドロドロした面を見ざるをえない」ところがあるような印象でした。(言い方が良くないかもしれませんが、話していて感じた率直な感想です。)

そのような精神的に辛くなりやすい仕事にも関わらず、責任感を持って、真面目に仕事に取り組んでいる3人は、「かなり疲れている」印象でした。でも話を聴いていると、その疲れの根っこは、「お役所体質」の職場環境で、その思いを外に出せず、出しても取り扱ってもらえず、今までの慣習で仕事を続け無ければならない状態になっていることに原因があるように感じました。

彼らの現状を聴いて理解して思ったのは、「中間発表であのような態度になっても仕方ないな・・・」でした。そして、私が思ったのは、「彼らが職場の人たちに自分の思いを伝えられるようになってほしい」でした。そこで、こんなスタンスで研修に臨もうと決めました。

「彼らの話を聴き、共感・理解し、問いかけ、引き出し、励まし、任せて、舞台を整える」

そして、「チームの一員として取り組み、チーム全員で成果を出す」ことを意識しました。

11月に入ってからチームで打ち上げを行う予定なので、その場で改めて、どうだったのか彼らと一緒に振り返りをしてみたいと思っています。彼らが自分の職場に戻って、少しでも自分を変えることが出来ていたら嬉しいです。私のアクションがどうだったのかについては、彼らと振り返りをしないとわかりませんが、私がこの研修を通じて得た学びはこれです。

「社員が環境のせいにしなくても良いように、環境を整えることが私の役割」

私は研修などで、「人は他人を変えることができない」「他人や環境に依存せず自分を変えよう」と言うようなことを伝えてきました。このメッセージはたぶんこれからも変えることは無いと思っています。また、「どんな環境や仕事になっても、どんな人と一緒に仕事をしても、やっていける人に育てたい」という気持ちも変わることは無いと思います。

ですが、そうは言っても「自分を変えることは難しい」ですし、「他人や環境に影響されてしまうことがある」のも人間のリアルだと思っています。どんなにポテンシャルが高くても、どんなに思いや意見があっても、発揮できずに終わってしまう人はたくさんいると思います。そういう人たちに、「がんばれ!自分が変わるんだ!」とメッセージすることももちろん大事ですが、「環境を整えて高いパフォーマンスを発揮できるようにすることも合わせてやらなきゃダメだな」と気づかされました。そして、それこそがコーポレートスタッフのやるべきことだなと。

自分の今の仕事やこれからのことを考えたときに、ここのところずーっとモヤ〜っとしていた霧が晴れた気がしました。

研修に参加して良かった。振り返って良かった。感謝です。

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どんな研修だったか、簡単に書いておきます。

今回の研修プログラムの内容は一言で言うとこんな感じです。

  • 行政と民間のメンバーでチームを組んで地域課題の解決策を考える(共創する)

3日間のスケジュールはざっくりこんな感じです。

<1日目>

  • 行政職員のみで講義を受ける
  • チームに分かれて課題テーマの選択と解決策検討

<2日目>

  • 行政職員から途中経過プレゼン
  • 民間の人からレビューで厳しい突っ込み
  • 行政職員たちは「えっ!?」って感じ
  • 自分たちのいつもの感覚とは違う指摘に戸惑っている様子
  • 民間の人はプレゼンを踏まえて合流先のチームを検討
  • 民間の人がチームに合流して解決策再検討
  • そもそもこの研修って?この課題って?を問い直していく感じ

<3日目>

  • 解決策まとめ
  • プレゼンの練習
  • 準備をしてきたチームとそうでないチームがいる様子
  • 全体がプレゼンに向けて盛り上がっていく雰囲気
  • プレゼンテーション(途中から練馬区長も参加)
  • 区長からの檄
  • 若手職員たち意気消沈っぽい様子
  • 打ち上げ
  • 区長の檄をきっかけに盛り上がる


このプログラムの肝は、3日間かけて、若手職員たちに揺さぶりをかけたことだと思いました。「いつもの状態→知らない人からガツーンと衝撃→衝撃を与えてくれた人たちと一緒に取り組む」この3段活用は良いモデルになるなと思いました。

また、あえて連続した3日間ではなく各日程の間を2週間ほど空けたことで、ジワジワと燃焼させたことも効果的だったと思いました。3日連続で合宿形式などで実施すると、そのときの盛り上がり方は「ドカーン!」と打ち上げ花火のようにいくんですが、終わると何事もなかったかのように消えてしまいがちです。職場での実践に繋げるためにも、ジワジワは良いモデルになるなと思いました。

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長くなってきたので、続きはまた明日。こんなことを書く予定にしています。

  • 誰が情報発信するか、情報発信者に求められること
  • 受講者になってわかること、事前学習と参加スタンスの大切さ
  • ギャップはあるけどギャップはない、行政も民間も同じ


今日はこの辺で、また明日。

↑っていうセリフで締めることをスッカリ忘れてました(←最近の投稿)