泳ぐオダジン放送局

日々フラフラっと回遊しながら気づいたことをラジオでフリートークするようにお届けします。ラジオ好き、少年ジャンプ好き、ハンバーガー好き、ヒトが好き。※本ブログの内容は、私個人の考えです。所属する組織・団体とは関係ありません

人材開発担当者が思う研修会社への3つの期待

今日は昨日の記事の最後に書いた通り、企業内の人材開発担当が研修会社に何を求めているのか書いて見ます。

私の考える研修会社に対する3つの期待はこれです。

その顧客が内製化できない内容を強みとして持っていること

例えばIT企業にクラウド技術についてのエキスパートがいたとします。その人がインストラクタースキルを身につければ研修を内製化することが可能です。このように顧客自身(顧客の中にいる特定の社員や人材開発部門にとって)の専門性の高い分野は内製化の対象として考えやすいのです。

つまり顧客にとって専門性の高い分野においては、顧客よりも先進的で高度な部分を強みとして持っていることを求めています。もしくは顧客にとって専門性の低い領域に強みを持っていることを期待しています。

顧客の会社・組織文化・仕事を理解して研修(学習の転移)をデザインできること

なぜ顧客のことを理解して欲しいのかというと、学習の転移(受講者が職場に持ち帰って、習ったことを実践すること)に繋げたいからです。顧客のことを理解して学習の転移が起きるようにプログラムをデザインして欲しいのです。

研修会社にお願いする研修の中身については専門性の高さや品質の高さは前提としてあるとします。ここは顧客によって変わらない部分なので高くて当然と思っています。

研修会社に実施してもらう上で、自社向けにデザインして欲しいのは「どうすれば研修の中身を受講者が持ち帰って職場で実践できるようになるか」です。これをデザインしようとしたときには、現場のことや社員のこと、仕事のことを知らないと難しいです。人材開発担当者が現場を知らない人だった場合は、実際に現場社員からのヒアリングをやらせてもらう必要があります。このくらい踏み込んで理解しようとしてくれて、デザインしてくれることを期待してます。

良い講師がいること

どれだけ良い内容も、どれだけ良いデザインがされていても、最終的に研修を実施する講師の品質が低かったら期待している研修効果が出ません。ここで言う良い講師とは「職人技でこの人にしかできません!」のような特別なものではなく、以下のようなインストラクターとしての基礎を持っていることです。

  • インストラクターとしての基礎知識を持っている
  • インストラクターとしての基礎スキルを持っている
  • インストラクターとしての実務経験を持っている
  • インストラクターとして自らも学び吸収する姿勢を持っている

わかりやすく言うと、CompTIA CTT+を持ってる人ですね。笑

 

ちはみにこれはあくまでも私個人の意見なので、全ての人材開発担当者がこう思っているわけではありません。会社や担当者が変われば期待することも変わると思います。営業担当の人には、自社の売り込みはもちろんですが、相手が何を期待してるのか?アプローチする時には確認して欲しいですね。人材開発担当者は何を期待してるのかハッキリ伝えた方が良いですね。今度から営業訪問のアポが来たら、この記事を読んでから来社してもらうことにしようかな。笑

 

素敵な明日を