今日は髪の毛を切ってきました。
長男が生まれてから子供達の髪の毛を切り続けているお父さん美容師歴6年の私、最近は美容師さんと髪の毛の切り方について話をすることが多くなっております。
今日は髪の毛の切り方について興味深いと思ったことを書いてみます。
【マネキンが標準、標準で型を覚えるけど、マネキンと同じ頭・髪の人はいない】
この答えは私が発したこんな質問に対する答えでした。
「カットのセオリーというか、基本みたいなものってあるんですか?例えばこの髪型にする場合はどこからどうやってどんな風に切るのかみたいな」
マネキンが標準の頭・髪だと言うことは全く意識したことありませんでした。そもそもマネキンの髪の毛をカットすることが素人にはありませんからね。。
マネキンで覚えてから、実際の人をカットしようとしたときに「(頭の形や髪の毛の量や質感が)全然違うじゃん!」と思ったそうです。
【お客さんの頭や髪を見て特徴を掴んで、そのお客さんに合わせた切り方で要望の髪型にしていく】
私が思うに、これが美容師の技術であり付加価値の見せ場なんだろうなと思います。
最近友達の美容師が独立してちょっと離れた場所に移ってしまってこともあり、私は同じ店にそのまま通って、毎回違う美容師さんにカットしてもらっています。実は今回3人目だったのですが、カットしてもらいながら、
【同じような髪型にするのに、切り方が違うんだなあ】と、見ていて気づいたので聞いて見たところ、上記の「お客さんに合わせて」というやりとりになりました。
格安の美容室や技術や経験が未熟な人がカットするときは、「標準的なやり方で見本に合わせて髪型を作る」感じだから機械的で、頭や髪によっては仕上がりに対する満足感が生まれにくいんだろうなと。
一方、良いお値段で技術や経験が豊富な人がカットするときは、「お客さんに合わせてスタイリングしやすい状態に髪の毛を整える」みたいな感じだから人間的で、満足感が生まれやすいんだろうなと。もちろんここには美容師さんの技術や経験の差だったり、得意な頭の形や髪質や量、髪型などが自分とマッチするかどうかも影響してくるんだろうなあと。
人間の頭はおそらく完全に同じ形の人はいないだろうし、髪の毛の質感や量も人によって違うと思うので、それらをパッと見て判断して、お客さんの要望をヒアリングしてイメージを共有して、そこに向けて最適なアプローチを考えて、実際にアクションしていくって本当に高度なスキルだよなあと改めて美容師さんのことを尊敬しました。そしてこれってコンサルティングと一緒ですよね。優秀な美容師さんは優秀なコンサルタントになれるんじゃなかろうか。
そんなことを思いながら髪の毛をカットしてもらいスッキリサッパリしたのでありました。
素敵な明日を