泳ぐオダジン放送局

日々フラフラっと回遊しながら気づいたことをラジオでフリートークするようにお届けします。ラジオ好き、少年ジャンプ好き、ハンバーガー好き、ヒトが好き。※本ブログの内容は、私個人の考えです。所属する組織・団体とは関係ありません

子供のスマホ、親子で正しく怖がり、使いこなす

今日はソフトバンクとこども国連のワークショップ「パパ・ママ みらい会議 〜小中学生にスマホは必要ですか?〜」に参加してきました。

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どんなイベントなのか?

小中学生の子供を持つ親が集まって、子供にスマホを持たせるタイミングや注意点について考えるイベントです。詳しくはイベントページご参照

パパ・ママ みらい会議 ~ 小中学生にスマホは必要ですか?

どんな人が来ていたか?

参加者の皆さんは、お子さんの年齢は小学校低学年〜中高生まで幅広く、既にスマホを持たせてる人、キッズ携帯を持たせてる人、契約したばかりの人、もう少し先だけど今から考えておきたい人と様々でした。ちなみに私は小学1年生と3歳の子供2人で、もう少し先だけど今から考えておきたい人です。

体験談から学べることがたくさん!

今回良かったなと思ったのは、参加人数自体は少なかったものの、参加者の状況が多様かつ、既に子供にキッズ携帯やスマホを持たせている人がいたので、実体験としてこんな話を聞くことができたのは私にとっては大変参考になりました。

  • どんなタイミングやきっかけで持たせることにしたのか?
  • 実際に持たせる上でどんな工夫をしたのか?
  • キッズ携帯からスマホに切り替えたタイミングやきっかけは何だったのか?
  • 上の子のタイミングと下の子のタイミングをどうしたのか?
  • リアルな失敗談

キッズ携帯やスマホを持たせるタイミング

今日話を聞いていても改めて思いましたが、キッズ携帯やスマホを持たせるタイミングに正解はありません。家庭や子供の状況は様々なので、一概に年齢や学年で区切ることができるものではない=正解はないのですが、なんとなく参加していた皆さんの共通認識はこんな感じだったなと思います。

  • 小学生:まだ早い。状況によりキッズ携帯はあり。
  • 中学生:まだ早い。状況によりスマホあり。
  • 高校生:持っても良い。状況によりダメ。

今回のタイトルにも「小中学生に・・・」とありますが、高校生になると、ある程度自立できてくるから自分で判断できる(自律的に行動できる)と思われているのかなと想像しています。

キッズ携帯やスマホを持たせるか持たせないかをめぐる様々な状況

話している中で、キッズ携帯やスマホを持たせている状況にも何となく共通項があるなと感じました。

親子の連絡手段や親にとっての安心材料として

  • 習い事や友達の家に遊びに行くなど、学校以外の場所に行く機会がある
  • 学校が徒歩圏内ではなく電車通学している

つまり「徒歩圏内の学校と自宅の往復が中心なら必要ない」と理解しました。集団登下校だとリスクが低くて不安を感じにくいとも言えるのかなと思いました。

「徒歩圏外の学校や、学校以外の施設への行き来があると必要になる」のは、送り迎えが発生するときの待ち合わせのやりとりに便利なことや、GPSによって位置情報を把握して子供が1人になってしまう時に不測の事態が起きないようにするなど、どちらかと言うと親側の都合で持たせておく必要がある(持たせておきたい)から持たせている状況です。

この状況では、目的がはっきりしていてスマホである必要がなく、対象が小学生〜中学生なので「キッズ携帯」を選択することが多いようです。

子供同士の連絡手段や子供にとっての安心材料として

  • 部活などの課外活動の連絡手段としてLINEを使っている
  • 友達同士の連絡を取り合う
  • 周りが持っていると持っていないことで仲間に入れなくなる

中学生になると子供側の事情で持つ必要性が高くなってくるようですが、特に多い様子なのは連絡手段としてLINEを活用するケースです。部活の連絡にLINEを使っているというのは、聞けば確かに今の時代ならそうするよねと思えるものの、自分が中学生の頃には無かった状況だったのでビックリしました。

「周りが持っている」について

地域差や学校差がかなりあるようです。

  • 首都圏と地方の違い(そもそもの普及率の差?)
  • 公立校と私立校の違い(自宅と学校の距離の差、もしかすると家庭の経済的な差?)
  • 学校のルールの違い(校則で持ち込みを禁止しているかどうか)

今回初めて知ったのは、学校指定のスマホという存在です。学校がスマホ利用をOKしているようなのですが、この機種にしてくださいと指定の機種を購入させて持たせるようにしているそうです。どうやら授業でスマホを使用する際に、機種にバラツキがあると先生側が対応できないから、というのが学校指定の理由のようです。そう聞けば学校指定というのも確かになと理解できますが、それはもう学校が授業用のタブレットを人数分用意して配ろうぜ・・・と思ってしまいました。だってiPhone Xを指定されたらね、アルマーニ制服と同じような話になるよなと。

「仲間に入れなくなる」について

スマホを持っていないと友達同士の話題に入っていけないという話がある一方、持ったら持ったでSNSなどでいじめられると言った話もあります。この問題についてはスマホが良い悪いではなく、もっと根本的な部分、コミュニケーションとか人間関係について学び会得する機会を早い段階で作らないといけないんだろうなと感じました。学校教育でという話もありますが、ここは親子の間で取り組んでいきたいなと思いました。(人材育成を仕事にしてる自分だからかもしれませんが・・・)

スマホを持たせるリスクを考えずに持たせて失敗しちゃった話

私は個人的な意見としては、悪い方にばかり目を向けずに、スマホを良い方に活用していくことに目を向けて、親も子も使えるようになっていけば良いのでは?と思っているところがあり、リスクに対してはちょっと皆さん過剰では?という印象を受けていたのですが、実際にリスクをあまり考慮せずに子供にスマホを持たせてしまった結果、失敗してしまったというお話は、自分の考えを改めて考え直すキッカケになりました。今日のやりとりを通じて、実際にノープランでポイっと渡したら、依存症やセキュリティ事故、トラブルに巻き込まれるなど、可能性が高そうだなと再認識しました。

キーポイントは「親子の対話」その時に親がどう振る舞えるか!?

今日のワークショップ後半では、「スマホを欲しがる子供とその親の役割を演じて会話する」というロールプレイングをやりました。親役チームと子供役チームに分かれて交互に担当したのですが、どちらの役もなかなか難しかったです。特に親役をやってみて、「自分の予想を超えた想定外の質問や提案を子供が出してきたときにどう対応できるか?」非常に難しかったです。何が難しかったかと言うと、想定外の質問や提案が出てくると、親として子供に対してつい弱みを見せたくなくて反論・否定をしてしまうのです。

子供役をやっているときに困ってしまったのは、自分が言ったことを理解しようとしてくれず、頭から否定されてしまうことでした。ロールプレイとは言え、親役にそのような態度を取られると、やはりムカッとして感情的なやりとりになってしまったり、この人に何を言っても無駄だから諦めようかなと思ってしまいました。

これから今回のロールプレイのような状況が起きたときには、まず子供の話をよく聞いて理解します。スマホを欲しい理由や何故スマホなのか?という問いかけを続けていきます。

ジュニアスマホが生まれたことを大人はどう考えるか

ロールプレイングの後にソフトバンクの担当者さんから「ジュニアスマホ」という新サービスの紹介がありました。

ジュニアスマホ | スマートフォン | 製品情報 | モバイル | ソフトバンク

スマホを子供向けの仕様にカスタマイズしてくれるサービスです。親が心配している様々なリスク(スマホ依存・金銭トラブル・セキュリティ事故など)に対しての対策があり、子供に安心してスマホを使ってもらうことが出来るようになるとのことです。例えば以下のような制限を設けることが可能です。

  • 利用時間の制限
  • 利用アプリの制限
  • 課金アプリの制限
  • インターネット閲覧の制限

これらの制限って、ふと我に帰ると、大人でも設定した方が良い人もたくさんいるよなあと。子供に制限をかける前に、親としても改めて自分にとってのスマホスマホの利用について考えてみることは必要だなと感じました。

スマホだけでなくITをどう使いこなすか

ソフトバンクの担当者さんから最後に、スマホに限らず、どんどん進化するITに対して、正しく怖がり、使いこなしていけるようにとメッセージがありました。IT企業に勤める身としては、本当にその通りだなと思いました。今日のように時々に、「〇〇についてどう?」と対話するような機会を作っていくことは大切ですね。親子でも日常的に対話したり、一緒に体験する機会を作ってみようと思います。

 

素敵な明日を