泳ぐオダジン放送局

日々フラフラっと回遊しながら気づいたことをラジオでフリートークするようにお届けします。ラジオ好き、少年ジャンプ好き、ハンバーガー好き、ヒトが好き。※本ブログの内容は、私個人の考えです。所属する組織・団体とは関係ありません

キレッキレなセリフ回しがスゴイ漫画 青のフラッグ32話

今日はここ最近で1番引き込まれた漫画「青のフラッグ32話」について書いてみます。少年ジャンプ好きの私ですが、青のフラッグは「ジャンプ+(プラス)」の連載作品です。

青のフラッグとは

青のフラッグ 4 (ジャンプコミックス)

高校生の友情と恋愛模様を描いた作品です。スポーツできるクラスの人気者男子とゲーム好きでオタク風なシャイ男子、男子とつるんでワイワイしてるギャル風の女子とシャイで男子と喋れない女子、のような対象的なタイプの登場人物たちが少しずつ関わり合いながら、少しずつお互いのことを知りながら、少しずつ変化していく、そんなお話です。

[1話]青のフラッグ - KAITO | 少年ジャンプ+

突然やってきた神回!?青のフラッグ32話をとにかく読んでほしい!

1話からずっと読んできたのですが、正直に言うと、ちょっと退屈な印象でした。高校生の友情や恋愛って、漫画のネタとして新鮮味があるわけでもないし、設定も少年漫画としてはよくある設定ですし、正直パッとしないなあと思っていました。

なんで読み続けていたかと言われると、そのパッとしなさ、高校生のよくあるであろう日常を、特別にではなく、ありのままに描く感じが、ジャンプっぽくなく新鮮だったからです。

ストーリー展開のゆったりさは週刊少年ジャンプではおそらく通用しないだろうなと思われますし、いわゆるお色気要素(パンチラ・入浴シーンなど)が無いのも週刊少年ジャンプではハマらないだろうなあと思われます。(これらが編集の意向なのか作者の意向なのかはここでは控えておきます)

そんな中で訪れた32話は八木原さんという前述の「男子とつるんでワイワイしてるギャル風の女子」が、自分の思っていることをどストレートに次から次へと話しますもうこのセリフ回しがキレッキレ過ぎて、私、何回読み直したかわかりません。

個人的にセリフの内容(男女の友情に関連するやりとり)に共感するところがものすごくあって、一気に八木原さん推しになってしまいました。そして青のフラッグもイチオシ作品になってしまいました。

自分も自分の物の見方で見ていたんだなという反省

32話の八木原さんのセリフ回しを読んで、八木原さんの印象が変わって推しになったということは、八木原さんがどんな人なのかを作中に描かれている発言や行動から自分なりに解釈していたわけです。ああ、もうまさに私自身が八木原さんのこのセリフ通りだったと気付いて大反省でした。

ホンッとムカつくんだけど

どいつもこいつもくだらねえ想像で

アタシの性格勝手に作ってんじゃねーっつーの

※中略

テメエのクソくだらねえ恋愛脳で

アタシを勝手に悪に仕立て上げんじゃねぇっつの

もうねえ、ガツンとやられてしまいました。八木原さんの言葉遣いがウンタラカンタラは全て置いておいて、八木原さんの言う言葉ひとつひとつにものすごく共感できるし、自分も同じような感覚で過ごしてきていたはずでした。がしかし!31話まで完全に八木原さんのことを勝手に自分で解釈して、ノリの良いギャルなんだな程度に思っていました。

わかりますよ、あくまで漫画の登場人物・キャラクターであることは、わかっています。直接話すこともできませんし、作者の創作であり架空の人物なのですから、八木原さんのことを誤解しててもおかしかないと。むしろこんな風に入れ込んで語っている自分がちょっと行き過ぎてる感じもわかっております。

わかった上でも、もうね、とにかくこの32話はみんなに読んでもらいたいです。上記の引用したセリフを読んでピンときた人はたぶん男女の友情や恋愛についた同じような感覚がわかる人か、苦しんできた人なんじゃないかなと思います。きっとそういう人なら32話だけ読んでもわかるのではないかなと思うので、ぜひジャンプ+で32話だけ読んで見てください。

33話は八木原さんの過去についての回想シーンです。八木原さんがどんな風に今に至ったのかを知ることができるので、32話を読んで八木原さんについて知りたくなった方は33話もぜひどうぞ。

 

いやー、作者のKAITOさんと、連載終わったらこの件についてガッツリ話したい!連載終わったらって連鎖中の作家さんに言うことじゃないな。w

 

こういうことがあるから、いろんな漫画を読みたくなるし、読み続けたいと思うのですよ。だから漫画が好きなのです。

 

素敵な明日を