今日は昨日新卒2年目研修でタニモクをやってみたので、そこから得た時間配分に関することを書いてみます。
※タニモクって?と言う方は
先日、新人フォローアップ研修でタニモクをやってみたときの記事はこちら。
タニモクを新人フォローアップ研修でやってみた - 泳ぐオダジン放送局
タニモクオフィシャルページはこちら。
他人に目標をたててもらうワークショップ「タニモク」
タニモクを研修でやるときの尺(かかる時間)の問題
内定者研修、新人フォローアップ研修と2つの研修で計8回タニモクをやってきました。そして今回は新卒2年目研修です。いずれの研修も9:30〜17:30の1日の研修時間の内、夕方最後のコンテンツとして実施しています。(目標を立てて応援してもらって元気に終わろうという意図)
「タニモクは標準時間が2〜3時間」のため、1日研修の1コンテンツとして盛り込もうとすると、1日の1/3程度の時間を要してしまいます。
タニモクだけを実施する場合や、タニモクがメインコンテンツとなるような目的の研修であれば良いのですが、研修の1コンテンツとして(ある種、飛び道具的に)実施する場合、60〜90分で完了できると理想です。※だいたい60〜90分に1回休憩入れる&集中力的にも
タニモクにかかる標準的な時間の内訳(4人1組の場合)
- オープニング(1分)
- タニモクの説明(4分)
- 近況を絵に描く(2分+3分)
- 主人公を決める(1分)
- 1人目の主人公が近況を共有(1分+3分)
- 周りの人から主人公に質問(1分+5分)
- 周りの人が目標を考えて書く(1分+5分)
- 周りの人から主人公に目標を共有(1分+10分)
- タニモクのリフレクション(1分+10分)
- クロージング(1分)
※()内の+箇所は説明時間+ワーク時間の意味です
1〜3がタニモク会のイントロ部分、4〜8が実際のタニモクセッション部分、9〜10がアウトロ部分です。合計すると150分になります。
- イントロ部分:11分
- セッション部分:28分×4人=112分
- 休憩:15分(2人目と3人目の間に入れる)
- アウトロ:12分
タニモクの1セッションをどこまで短縮できるか!?
結論、セッション部分は、16分まで短縮してもタニモクの効果は感じ取ってもらえると思いました。
- 1人目の主人公が近況を共有(30秒+2分)
- 周りの人から主人公に質問(30秒+4分)
- 周りの人が目標を考えて書く(30秒+3分)
- 周りの人から主人公に目標を共有(30秒+5分)
※説明時間は1セッション目は少し長めに丁寧な説明を行って、2セッション目以降は短めにします。1セッションが短くなるので全体は82分になります。これなら間に休憩を挟まなくても一気に終えることが可能です。
- イントロ部分:11分
- セッション部分:16分×4人=64分
- アウトロ:7分(リフレクションを5分短くしてます)
時間的に余裕があれば時間をかけた方が良いのか?
対話慣れしていない人にとっては長い時間の対話が苦痛という人もいます。間が持たない、どこに興味を持てばいいかわからないという反応は良くあるケースです。
時間が長くなると本題からズレ過ぎたり、サポーターの話で盛り上がったりすることも起きます。時間を持て余してしまうと、間を持たせるためになんとか話そうとして違う話題に向かってしまうのかなと思います。
タニモクの場合、時間をかけ過ぎるよりは、限られた時間でどれだけ情報を引き出せるかを考えてスピーディにやりとりすることや、限られた情報を頼りにして目標を立てるということが思考の工夫そのものなのかなと思っています。
ファシリテーターとしても、少しアップテンポに進行していきます。その代わり、ガーッと一気に走り終えたら、リフレクションの場面ではゆったりとした音楽をかけてクールダウンをしつつ、1分じっくり考えてから対話してもらうようにしています。
時短のメリットは、タニモクは4人で実施すると、同じことを同じ人と4回やることになり、人によっては飽きてしまうと思います。時短して、少し物足りないくらいの対話にした方が、4セッションやっても飽きられにくくなります。
研修の目的と受講者に合わせて調整する1つの例として参考になれば幸いです。
ちなみに新卒2年目も反応が良かったです。
年次研修の最後に90分タニモク、これは鉄板にできそうです。
素敵な明日を