今日は週末にFacebook投稿した内容にもらったコメントから考えたことについて書いてみます。
↑これは私の父が段ボールで手作りしたピタゴラスイッチ的なものです。
左上にビー玉をセットして、仕切りを外すとビー玉が一斉に坂道を転がって行きます。三箇所の円形部分ではビー玉がクルクル回りながら次々と穴に吸い込まれて、ゴールまでたどり着きます。
子供たち2人は「スゴイ!」と大興奮で、何回もビー玉をセットして転がしてを繰り返しました。到着順位や時間を予測したり、10個,15個,20個とビー玉を増やしてみたり、レゴの人形に使うヘルメットを転がしてみたり、こんな風に遊ぶ様子を久し振りに見たような気がします。
親子で受け継がれるクラフトマンシップ
このピタゴラ的なものの動画をFacebookにシェアしたところ、こんなコメントをもらいました。
すごい・・。クラフトマンシップを感じます。
小田川さんがテレビボードを自作できた背景が伺えます。ぜひ一族でその匠の技を承継していってください。
自分でも親の影響を受けて育ってきたなあと思っていますが、このように「物を作ること」について指摘してもらったことは初めてでした。いつも指摘されるのは「喋りに関すること」でした。w
父は畳店を営んでいたため、仕事自体が物を作る仕事でした。小さい頃は仕事先の新築現場に行くと、家を作っている様子を見ながらいろんなことを教えてもらいました。父は「自分は職人ではなく経営者だ」と言っていました。そういう意味では畳の仕事以外で発揮されていたクラフトマンシップの方が、私に影響を与えてくれたなと思います。
仕事柄だったのか、父はDIYでいろんなものを作ったり、壊れたものを直したりしていました。1番すごかったのは「兄の部屋を和室から洋室にリフォーム」したことです。たぶん私が中学生〜高校生の頃だったかな、一緒に作業したのを覚えています。「DIYの究極は家づくり」と聞いたことありますが、その気になれば出来そうだなと、部屋をリフォームしたときに思いましたね。私がテレビボードを自作できたのはここが原点だと思います。
実は8年以上前からホームシアターやってました - 泳ぐオダジン放送局
父は凧・カイトを趣味にしていました。リップストップナイロン生地を買ってきて、小型のものから大型のものまで、ミシンを駆使して自分で作っていました。母は裁縫するときにミシンを使わず手縫いする人なので、我が家ではミシン=父のものでした。私は家庭科の授業が好きで、特にミシンがけは好きでした。長男の手さげバッグや上履き入れなどは私がミシンがけして作りました。
カイトは海外から買い付けして通信販売もしていました。売れた商品を発送するときの箱は、家電店などからもらってきた大量の段ボールを採寸裁断して組み立ててピッタリの箱を作っていました。今回のピタゴラに、段ボール加工技術が活かされてますね。w
1994年頃に家に初めてのMacが来て、1996年頃からインターネットに繋いでネット通販を始めてました。ホームページも自分で作っていて、70歳を過ぎた今もHTML5を自習して、レスポンシブデザインのページを作ったりしてます。私も高校生〜大学生の頃は家でMacをいじってホームページ作ったりしてました。
スポーツカイト ショップ / 凧 / 専門店 / ザ・カイトワールド
ちなみに、父は今、カメラと日本蜜蜂の養蜂にハマっています。カメラは360度パノラマ撮影したものをgoogleに掲載してます。養蜂は我が家にもお裾分けしてもらってます。
クラフトマンシップとは何なのか
今回あらためてこうして書いてみて、考えてみて、私なりに思ったことです。
- 無い物は作る
- たいていのものはその気になれば作れる
- 自分で作ればピッタリのものができる
- 知識やスキルが無ければ調べたり聞いたり練習する
- 必要な道具や材料は買うか手持ちのもので代用する
- 何より作ることそのものを楽しむ
ものづくりだけではなく、仕事も同じ感覚でやってるところがありますね。
父はこういうことを子供に伝承しようとして、やっていたわけではないと思います。私も恩着せがましく子供に伝えるのではなく、私自身が楽しむ姿を見せることで伝えていけたら良いなと思いました。
素敵な明日を