今日から新入社員研修がスタートしました。今年で6期目になりますが、何度やっても4月1日の入社式はワクワクします。
さて、今日はこの記事について考えてみました。
http://diamond.jp/articles/-/69287
- 今年は消せるボールペンタイプ
だそうです。正直このなんちゃらタイプはどうでもいいのです。気になったのは、消せるボールペンが熱で書いた文字を消すこととなぞらえて「熱血指導=個性を消す」と書いていることです。私はこれは違うなと思います。個性を消す可能性があるとすれば、それは指導の中身の話であって、熱を込めて・魂を込めて指導する姿勢によるものではないと思います。
- 「個性を消す」について思うこと
新入社員にとってまず必要なのは「身も心も行動も社会人に切り替わる」ことだと考えています。そのためには「学生時代までの自分の意識や行動を捨てる(一旦置いておく)必要のある箇所がある」と私は考えています。
そしてその箇所は人により違いがありますが、それを一人一人個別に見極めて指導することが困難なので、研修では全体に向けて「これはこうだ」と言うことになります。
例えば「時間を守る」のような、既に時間を守って行動できる人もいるけど、できてない人がいたり、集団になるとできない人がいたりとかとか、新人研修でよくあるそんな時には、新人を一括りにして「みなさん時間を守りましょう」って言ってしまいますよね。そしてそういう大勢に向けて「時間を守ることの大切さ」のようなことを伝える時にはどうしても熱が入りますよね。
はっ!もしかするとこの記事を書いた人は、新入社員を一括りにして「これはこうだ」と言い切ってしまうことが「個人を見ていない(尊重していない)=個性を消す」と捉えているのかな。。。
- 「個性を活かす」前に
もちろん自分の良さ(個性)を活かせる場面があれば発揮して良いと思いますが、社会人に切り替わる上では「個性」と言う言葉が邪魔をすることが多いと思います。例えば時間にルーズなのを個性だと言われて、はいじゃあそれを消さずに活かしていきましょう!とはならないですよね。
いわゆる社会人基礎・ビジネスマナーのような、仕事をする上で「意識・行動できる必要のあること」の最低限は、型(カタ)や土台(ベース)作りとして、個性を発揮する云々の前にやらねばならぬことだと思います。実際に職場配属されてから、自分の個性を発揮して仕事をさせてもらえるようになるのは、周囲に認められてからだと思います。認められることの要素の大半は社会人としての基礎・基本の部分にあるのではないでしょうか。
- 熱=本気
社会人としての意識と行動に切り替わりそれを習慣化させるための新人研修には熱が必要だと思います。
知識を覚える研修は「頭」で理解する研修ですが、意識と行動を切り替えて習慣化させる研修は「頭」で理解し「心」を動かす研修だと思います。この「心」を動かすためには、相手に寄り添い、時に突き放し、時に熱く、時に冷静に、じっくりしつこく繰り返しやることが大切なのではないかと考えています。
こちらの本気が伝わらなきゃ、動かないですよね。これは研修だけの話では無いと思います。
と言うことで、今年も熱血本気モードでやりますよ。v(^^)
今日はこの辺で、また明日。