泳ぐオダジン放送局

日々フラフラっと回遊しながら気づいたことをラジオでフリートークするようにお届けします。ラジオ好き、少年ジャンプ好き、ハンバーガー好き、ヒトが好き。※本ブログの内容は、私個人の考えです。所属する組織・団体とは関係ありません

ATD JAPAN SUMMIT 2015の振り返り。その1

10/6、ATD JAPAN SUMMITに行ってきました。2018年のATD ICEに参加しようと計画しているので、この10月からATD JAPAN関連の取り組みに参加していきます。今回はそのはじめの一歩です。 

※ATD関連の情報はこちらのエントリーご参照ください
http://d.hatena.ne.jp/odajin/touch/20150811/1439295158#1439295158


今回のJAPAN SUMMITに参加した目的は以下です。

  • ATD(JAPAN)の活動を知る
  • グローバルの事例を聴いて自社の取り組みのヒントにする
  • 英語のプレゼンテーションを英語でどこまで理解できるか実力をチェックする

まずは「ATDの活動を知る」についての振り返りを書いてみます。

  • ATDに興味を持ってるのはベンダー関係者が多い?
  • ATDを仕事に活かすには?
  • JAPAN SUMMIT開催の目的は?
  • ATDの普及やSUMMITのこれからは?

内容としてはこんな感じです。ではさっそく。

  • ATDに興味を持ってるのはベンダー関係者が多い?

会の冒頭で参加者アンケートの結果が公開されました。参加者属性としては「教育事業者」の回答率が1番高く、全体の半数程度でした。(参加者全員が回答していたのかが不明でしたが…)正直ちょっと意外だなあと思ってFacebookでつぶやいたところ、リフレクションナイトのメンバーからこんなコメントをもらいました。

  • 「企業内の育成担当者の専門性は低い」
  • 「現場とATDの乖離」
  • 「一部の人にしか知られていない」
  • 「有料だと参加しづらい」
  • 「ATD ICE帰国報告会(無料)に参加したから今回は見送った」
  • 「ATD ICEもベンダーの参加が多い」
  • 「ベンダーが海外事例を探してる」
  • 「JAPANの委員会自体もベンダー関係者が多い」

どれもなるほど納得でした。私が見ていた感じだと今回参加していたのは「グローバル企業の担当者」が多かったのかなと。なぜなら、登壇者に質問をした人のほとんどが英語で質問していたからです。と言っても全体で質問された方は10人くらいでしたので、実態とは違うかもしれません。ですが、これまでに参加してきたHR系のイベントで、英語での講演の後に英語で質問される方ってほとんど見たことがありませんでした。(いても1人いるかどうかぐらいの感覚です)それを考えるとグローバル企業の担当者が多かったのかなと推測してみました。

イベントの告知にもこんな一文が書いてありました。

ATDの中枢で世界の人材育成をリードしてきたスピーカーが、グローバル企業における人材開発の「今」を語ってくれます。
ATD JAPAN webサイトより引用

この案内文だと「グローバル企業向け」のようにも読み取れますね。この「グローバル」と言う表現は日本人を惑わせやすいように感じます。

私が今回聴いてて感じたのは、ATDで話題にしていることは、「グローバル企業のスタンダード」ではなく、「人材育成のグローバルスタンダード」だなと言うことです。

日本人って「グローバル=海外(日本以外)」と認識してしまいがちなのかなと。グローバルって「世界(日本も含む)」だと思うんです。と言うことで「人材育成の世界標準」のような表現の方が、もっと日本の育成担当者に対して訴求するのではないかなと。

  • ATDを仕事に活かすには?

これはアイデア社のダーキーさんたちが「HOP,STEP,JUMP」として紹介してくださいました。いつも通り簡潔でわかりやすい(面白い)プレゼンテーションでした。

HOP:ドキュメントやwebから情報収集
STEP:ATD ICEに参加
JUMP:CPLP取得チャレンジ

たぶん普及しない理由の1つは、HOP〜JUMPまで全部英語が必要ということです。今までの私もそうでした。でもよくよく考えたら、「グローバル時代を勝ち抜くための社員育成」みたいな講演会は満席になるわけで。。社員をグローバルに適応させようとする育成担当者が英語を理由にやらないってのはマズイよねと。

でもATDは情報量が多いのも事実なので、今回のダーキーさんたちのように、「こんなのがあるよ〜」「これはこんな時に見ると参考になるよ〜」って言う紹介はとても有益な情報でした。仕事に活かすためにも、英語の勉強のためにもまずはドキュメントを1つ読み始めてみます。

そうそう、私のチャレンジとはSTEP,JUMPの順番が逆だったのは印象的でした。ICEはお金があれば参加することは可能で、CPLPは勉強する時間と労力をかけないといけないから、あとたぶん難しいから、この順番なんだろうなと。そしてやはり合格までには2〜3年かかると。うん、頑張ろう。まずは10/20の勉強会の説明会に行きます。


  • JAPAN SUMMIT開催の目的は?

私はATD JAPANの関係者ではありませんが、参加してみて疑問が湧いたので考えてみたいと思います。まず、ATD JAPANのwebサイトにはこのように記載されています。

人材開発の担当者は、戦略的な目標達成を支援するために、フィールドの最新動向とベストプラクティスを理解することが重要です。
ATD JAPAN webサイトより引用


最新動向とベストプラクティスはグローバル企業だけでなく、全ての企業の育成担当者が知っていて良いものです。やはり前述した「グローバル企業」と言う表記はミスマッチだったよなと感じます。

こんな一文を入れたらどうでしょう。

「日本の人材育成担当者の皆様に、ATDが提唱する人材育成の世界標準に基づいた取り組みについて、フィールドの最新動向とベストプラクティスをお伝えします。」

あー、スッキリ。笑

  • ATDの普及やSUMMITのこれからは?

正直、今回のようなSUMMITだったら次回は参加しないと思います。ダーキーさんたちのATD ICE帰国報告会を聞けば充分だなと。

私がSUMMITに求めるのは、もっと国内企業の取り組みにも触れ、その取り組みを世界標準と照らし合わせるとどうなのか?について言及してくれることです。海外企業の事例はもちろん参考になりますが、やはり国内企業の事例も紹介してほしいです。そして、事例を紹介するだけでなく、「これはATDのコンピテンシーのこの領域のこれとこれとこれが実践されてる例ですね。この企業はこういう特徴がありますが、例えばこんな特徴の企業の場合はこれとこれがポイントになりますよ。さらに発展させるにはこの領域について取り組んでみるとこんな効果が期待できそうです。」みたいな話が聞けたら嬉しいなと。

もっと手っ取り早くATDを普及させるなら、「ヒューマンキャピタル」や「HRカンファレンス」のような日本のHR系イベントを開催する時に、ATDのコンピテンシーモデルでジャンル分けするとか、講演内容についてATDのナレッジとの関連を解説するとか、そもそも今回のような講演をやるとか、全面的にATD JAPANが監修してみたらどうかなと。


CPLP勉強会を機に少しずつATD JAPANについて関わってみよう。



ちなみに、これを書くのに3日かかってしまった。。毎日朝に書いてたんですけどね。。。(^^;;

書き終えることより、毎日投稿することを優先するかな〜。30分で書けたとこまでと言う制約でやってみるかな。長文だと読む方も大変ですしね。爆

引用元
http://www.astdjapan.com/