今日は自分が作って実施していた社内研修を、チームのメンバーが実施する日でした。
研修の内製化を進める上では講師の育成が課題のひとつになりますが、それ以上に講師のバックアップ体制を作ることがクリア難度の高い課題になります。
ここで言うバックアップ体制とは、ある研修を別の講師が実施できる状態にすることを意味します。
なんでバックアップ体制が必要かと言うと、
・突発休など講師不在時に対応できるようにするため
・新規研修開発など別の仕事に工数を使えるようにするため
社内研修と言えども、開催当日に中止にすることは極力避けなければいけません。理想はバックアップ体制をつくり、サブ講師のスケジュールも確保しておける状態です。
講師対応中は他の業務を並列処理することはできず、研修時間中は丸々っと時間拘束されてしまいます。また、事前準備と事後対応も含めると、プラスアルファの時間も拘束されてしまいます。研修を内製化すると講師対応が業務の中心になり、新規コース開発のためのインプットや現場ヒアリングなど、次をつくるための仕事まで手が回らなくなりがちです。
自分が担当していた研修を別のメンバーが実施出来るようになると、属人化が解消されるだけでなく、そのメンバーにとっての成長機会にもなり一石二鳥です。(もちろんそのメンバーの業務を調整できていることが前提にあります)
では、バックアップ体制を作る難度がどうして高いかと言うと、
・そもそも講師リソースが少ない
・各講師が得意領域を持っている
・引き継ぎのベースとして設計書が必要
そもそものリソースの数は置いておいて、、、(どこかにいい人いないかな)
講師を担当するためには、インストラクタースキル、ファシリテータースキルなど、講師のベーススキルが必要です。
その上で、研修を内製化するときには、講師の得意領域に関する研修コースをつくることが多くなります。この得意領域が重なっていたり、近いものを持っていないと、引き継ぎすることが難しくなります。研修内容の専門性が高くなればなるほど、さらに難しくなります。
専門性が高くなく、得意領域としても近いものを持っている引き継ぎ相手がいた場合も、1回研修を見学して、スライドショーのファイルを渡されただけでは講師対応できません。
【研修のコース設計書を準備できているかどうか】がポイントです。
私がコース設計書に書いていることはこんなことです。
【概要設計】
・コースの目的
・コースの目標
・依頼者からの要求事項
・受講者のプロファイル
【詳細設計】
・コースの単元と時間配分
・単元ごとの受講者の到達目標
・単元ごとの説明内容(セリフ台本)
・単元ごとのポイント(狙い、外せないこと、想定される質問と回答)
・単元ごとの必要なリソースと事前準備
今回の引き継ぎ時に私が起こしてしまったのは、
【自分が最初に作った設計書を更新していなかったこと】です。
研修は実施する度にPDCAして、少しずつブラッシュアップしています。その内容を設計書に反映できていませんでした。
今日は更新した設計書を使って引き継ぎを行なうことが出来ました。
メンバーにやってもらってどうだったか?については明日書きます。
素敵な明日を