泳ぐオダジン放送局

日々フラフラっと回遊しながら気づいたことをラジオでフリートークするようにお届けします。ラジオ好き、少年ジャンプ好き、ハンバーガー好き、ヒトが好き。※本ブログの内容は、私個人の考えです。所属する組織・団体とは関係ありません

共創 JAM Session in 夕張市 day3

今日は共創 JAM Session in 夕張市 2泊3日の最終日でした。

と、帰りの飛行機の中で書こうと思ったら、謎の左耳痛が発生して、ブログ書くどころでなくなってしまいました。orz

勢いに任せてぶわーっ!と書こうと思っていたのですが、一晩寝かせたので落ち着いて振り返って書いてみます。(その日に書かないと気持ちのライブ感は表せないってことがよくわかる)

共創 JAM Session は練馬区で実施された時に2回参加していました。今回は別の土地、夕張市に参加してみたので、自分なりに比較しながら書いてみたいと思います。

【練馬は安定、夕張は不安定】
前提として、財政破綻して再建中の夕張市に対して、練馬区は非常に安定した状態にある、対極中の対極にいるということをまず抑えておきます。そして、距離感・サイズ感の違いについても抑えておきます。

夕張市の面積は763.2km、練馬区は48.08km
夕張市の人口は8500人、練馬区は72万人

夕張市の面積は東京23区全体プラスアルファのサイズ感です。

練馬は現在安定してるのに何で共創する必要あるんだったっけ?と改めて思い出してみたところ、人口減少や高齢化など地域の未来に対して危機感を持っておりました。夕張市は現在その危機的状況に陥っており、未来はさらに危機になることがリアルに見えています、現地に行くと肌で感じます。時間軸の違いはあれど、危機として抱えている内容はほとんど共通です。夕張市が社会課題先進地と言われる所以がわかってきました。

夕張市練馬区の間にいろんな違いや同じがある中で、「共創は状況に関わらず未来の危機をクリアする・未来をより良くするためのひとつのやり方」なんだなと思いました。これからは「共創スキル・共創体験を持っていることが採用条件」に入ってくるかもしれません。

【参加者の研修に対する姿勢】
受講対象者の決まり方に違いはあるものの、夕張市練馬区どちらも共通していたのは、最初にモチベーションの高い人と低い人がいることです。

自分の経験上、これはどんなノミネートの仕方をしても、どんなプログラムでも、割合の多少はあれど、必ず起きることだなと思っています。プログラムをデザインする側としては、その前提に立ってデザインすることが求められるなと改めて思いました。もしくは、動機付けも大事だけどこの点は無視するのもありかもしれないなと。

研修前後と実施中が学習効果に及ぼす割合として、40:20:40という数字が紹介されますが、上記のような状況や風間さんから伺った「後に繋げる、後に続く」を自分なりに咀嚼すると、前の40よりも後の40に力を入れるべきと改めました。これからはプログラムに関わらず、20:30:50くらいのパワーバランスで取り組んでみます。

もうひとつは共創 JAM Session の期間中に変化する人たちが出てくることも共通でした。変化を始めるタイミングも多くの人が2日目の後半〜3日目の頭に変わっているのも共通です。

市職員の皆さんの変化については、行政パーソンとしての考え方や感覚が非常に強いこともあり、大きな変化がドーンと言うよりは、小さな変化がパチパチっと徐々に増えていくイメージで変化していたように見えました。

【民間からの参加者と職員との関係】
練馬区の時は区職員が20代で民間が30代中心と年齢差があり、参加者同士の関係としては民間の人たちが職場の人たちに教えるとかアドバイスする形になることが多かった印象でした。

夕張市は市職員が30代で民間も30代中心と年齢差が少なく、最終的には一緒に考えるチームになっていたんじゃないかなと思います。でも最初は民間の人がグイグイ出てくるところに職員の人たちが戸惑い、不安、引いちゃう?そんな雰囲気は同じでした。

今回の夕張に参加した民間の人たちは、共創や地域課題解決というプログラムに面白さを感じている以上に、「夕張そのものに対する興味関心が高かった」ことと、「実際に夕張を見て魅力を感じて、何とかしたいと思った」ことが、地域課題そのもの、問題の本質を一緒に考えるチームになっていったポイントなのかなと思います。

会社の看板を背負って地域課題解決に参加すると、自社の製品やサービスをどうやって課題解決の手段に活かせるか?自社の製品やサービスを他社の製品やサービス、地域の魅力とどうやってコラボレーションできるか?のように、自社という立場で、解決策・手段の中でどうやって貢献できるのか?を考えることが多いのではないかなと。

共創 JAM Session は職員の皆さんが地域課題をジブンゴトで考えるだけでなく、民間の皆さんが課題解決の手段を考えるだけでなく、地域課題そのものをジブンゴトで考える機会になっているのかなと感じました。

共創やイノベーションっていろんな捉え方がありますし、いろんなプログラムがありますが、私は今回のように「課題や問題の本質をジブンゴトで議論する」ことは、「成果物の質を下支えし」「フィードバックを真摯に受け止められる状態をつくり」「プログラム後のネクストアクションに繋がる」のではと実感しました。(実際にそういう様子を目の当たりにしました)

9/26の最終発表は現地に行けませんが、そこまでの期間、リモートで出来るだけのことをやってみます。20:30:50だ!

素敵な明日を