泳ぐオダジン放送局

日々フラフラっと回遊しながら気づいたことをラジオでフリートークするようにお届けします。ラジオ好き、少年ジャンプ好き、ハンバーガー好き、ヒトが好き。※本ブログの内容は、私個人の考えです。所属する組織・団体とは関係ありません

レコシリアスプレイ(LSP)の社内導入のポイントと対話のポイント

今日は、昨日社内で実施したグループ会社との人材交流企画の実験的な取り組みでレゴシリアスプレイ(LSP)を実施したことについて書いてみます。

f:id:odajin:20180220230006j:image

レゴシリアスプレイ(LSP)とは?

ざっくり言うと、出されたお題(テーマや問い)をレゴブロックで形にして、出来上がった形を見ながら、参加者同士で対話をするワークショップです。

形を作る時には考えて作るのではなく、手に任せて作り、出来上がった形自体はよくわからないものになっても、対話の中で、その形がどうしてそうなったのかを意味付けていきます。そうすることで、自分の中にある意識していなかったものが顕在化してきます。

詳しくは本家のサイトをご覧ください。

ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ - レゴ®シリアスプレイ®とは?

ここからはレゴシリアスプレイそのものや、この日の中身を紹介するのではなく、より多くの人に体験してもらえる機会が増えるように、その体験がより良いものになるように、私の考えを書いて見ます。

レゴシリアスプレイを社内導入するポイント

レゴシリアスプレイはパワフルな対話手法なのに社内導入のハードルは高いと感じています。

1度やってみないとどんなものか想像がつかない

玩具としてのレゴブロック自体は認知されていても、「玩具のレゴブロックを使ってワークショップや研修を実施する」ことで、どんな効果が期待できるのかを想像することは、1度体験してみないと難しいです。実は私自身も最初はどんなもんなんだろ?と懐疑的でした。

決裁者や影響力のある人を誘って、一緒に体験することを強く強くオススメ

レゴシリアスプレイを社内に導入したいなと思ったら、まずは体験してもらって良さをわかってもらうことが有効です。私は自分自身が初めて体験するときに上司にも一緒に受けてもらいました。今回の人材交流企画を考えるときや、費用の承諾を得るときに、グループ会社の中にも経験者がいたことは追い風になりました。

今回のワークショップが終わった後に、初めて体験した人が、「自分のチームでもレゴシリアスプレイを使って対話をしたい」と言ってくれました。ちなみにその人は「え?レゴやりにいくの?」とチームの人たちから白い目で見られながら出てきたそうです。ご自身としても「レゴ?対話?何やるの?」と思っていたそうです。「あ、これが良くある状況なんだろうな」と理解できました。

なぜレゴシリアスプレイを使うのか?

もうひとつのポイントは、レゴシリアスプレイという手法優先にならずに、達成したい目的に対して、どうしてレゴシリアスプレイを選択するのか?他の手法ではダメなのか?をしっかり考えておくことです。NASAが導入してるから!の一点張りで押し通せる場合は不要です。w

※追記:2/28に体験会があります。

レゴ®シリアスプレイ®を活用したビジョンメイキングワークショップ|イノベーションを引き起こす研修、ブロックを用いた研修、体験型研修など、「経験をデザインする」研修プログラム

 

レゴシリアスプレイで対話をするときのポイント

レゴシリアスプレイはブロックで形を作ることよりも、作った形について語ることがポイントです。どんなにスゴイ造形物を作ってもどんなに奇抜な形を作っても、対話の中でその形についての意味づけをしていく中で、自分の中にあることを言語化できなければ、やる意味が無いと言っても過言では無いと私は思っています。

基本のルールは守るというか乗っかる

レゴシリアスプレイでは、レゴを使った対話に慣れるための時間を、ワークショップ冒頭に取ることが多いです。そこで出てくる基本のルールに乗っかって、ルール通りの対話を徹底してみることをオススメします。例えばこんなルールです。

質問する側

形の意味を質問する

(組み上がった全体像、全体の形の一部分、選んだブロック1つ)

色の意味を質問する

(全体の色合い、個別のパーツの色)

場所の意味を質問する

(全体の中での位置関係、個別のパーツの場所)

語る側

質問されてもパッと浮かばないときには「敢えて言うなら」を枕詞に使う

(語る側が「うーん」と唸りだしたら、周囲からも「敢えて言うなら?」と聞く)

これらの基本のルールに乗っかって使いまくるだけでも、かなり対話の質が高まりますし、盛り上がります。

私がよく使う質問はこれだ!

例えばですが、こんな質問をよく使います。

「今の話はどの形に現れていますか?」

ブロックを通して対話することに慣れていない人がやりがちなのが、作った形を無視して語り出してしまうことです。これをそのまま放置してしまうと、レゴシリアスプレイになりません。そういうときは「今の話はどの形に現れていますか?」と質問しながらブロックを指差して、語り始めてしまった人をレゴシリアスプレイの対話フィールドに連れ戻します。もしテーブルファシリテーターを任される人がいたら、この質問を使ってみてください。

「その意味だとしたら、なんで〇〇な形じゃないんですか?」

基本ルールに乗っかると、「この形はどういう意味ですか?」と聞くことが多くなります。この質問でも形に対する意味づけがされますが、「その意味だとしたら、なんで〇〇な形じゃないんですか?」と追加して聞くことで、語り手がどのようなこだわりを持っているかを深掘りすることができます。

「このブロックが無かったらどうですか?何か変わりますか?」

対話が進むと、語り手の現状や考え方や価値観などが見えてきます。特に語り手が拘っている・固執している部分(真っ先に言ったこと、繰り返してること、感情が見えたところなど)があったときには、「このブロックが無かったらどうですか?何か変わりますか?」と質問することで、語り手の思考の枠を外すきっかけになることが多いと感じています「位置関係を〇〇に変えてみたらどうですか?」も同じような効果があると感じます。

私が良くやること番外編

作った形を見るときに、自分が座っている位置からだけでなく、周囲・上下のいろんなところから見るようにしています。やってみるとわかるのですが、一方向からしか見てないと、見えない部分があるわけです。

誰か1人がやり出すと他の人もやり出す傾向ですが、基本のルールとして入れておいても良いのではないかと思っています。(もしかしたら対話中に動き回ると集中が削がれるからルールになってないのかも?と想像してみる)

 

以下は今回私が作った作品たちです。

f:id:odajin:20180220230143j:image

↑私の紹介

f:id:odajin:20180220230200j:image

↑私の近況

f:id:odajin:20180220230215j:image

↑今日の気づき

語ったことをどうやってログに残しておくか?については、レゴシリアスプレイを今後活用する上で工夫していきたいところですね。

 

素敵な明日を