泳ぐオダジン放送局

日々フラフラっと回遊しながら気づいたことをラジオでフリートークするようにお届けします。ラジオ好き、少年ジャンプ好き、ハンバーガー好き、ヒトが好き。※本ブログの内容は、私個人の考えです。所属する組織・団体とは関係ありません

『ティール組織』私はこう読んだ。 連載ファイナル大放談会!に行ってきた

今日は英治出版オンラインのイベント、『ティール組織』私はこう読んだ。 連載ファイナル大放談会!に参加してきました。

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https://eijionline.com/n/n58bd0e2a8458

ティール組織に興味があって、まだ連載記事を読んでいない人は、まず読んでみてください。

ティール組織に興味を持つ人たちをタイプ分けしてみた

今回のイベントも含めて過去数回、ティール組織関連のイベントに参加してみて、イベントに参加してきた人たちに傾向があるなあと感じてきたので、私なりにタイプ分けしてみました。

 

  1. 自分の会社・所属企業をティールにしたい!
  2. 自分のチームをティールにしたい!
  3. 自分がティールな状態で働きたい!
  4. そもそもティールって何なの?

 

1. 自分の会社・所属企業をティールにしたい!

経営者、企業のコーポレート部門(人事、経営企画など)が多かったです。

ティールを知ってから自組織に合うかどうか判断しようという虎視眈々・穏やかな人もいらっしゃいましたが、「とにかくティールにしたい!」「ティールにすべき!」「ティールみたいな組織論まってました!」と言った鼻息の荒い雰囲気の人たちもそこそこいらっしゃった印象です。

 

2. 自分のチームをティールにしたい!

プロジェクトマネージャー、チームリーダーなど自分のチームを持っていて、自分でマネジメントしている人が多かったです。

「会社は変わらないけど(変わることは難しい、変える気はない)、自分のチームをもっと良くしたい!ティールにしたら良くなるんじゃないかな?」と言う期待感を持っている雰囲気を感じました。

 

3. 自分がティールな状態で働きたい!

普段の仕事で会社や上司から抑圧されている人(自分で抑圧されていると思い込んでいる人)や、キツイ達成目標に追われていて、ティールのように目標達成に追われずに、組織の中で型にハマって自分を押し殺さずに、自分らしく働きたい!って人が多かったです。

「どうすれば上司をティールにできるか?」みたいなお悩み相談もあれば、「ホントにこんな組織あるの?と前置きつつ、自分の組織の大変さを熱く語る」という、転職サービスへエスカレーションしたいなって雰囲気の人たちもいました。

ティール組織の話の中からヒントはあるかもしれないけど、今の自分の状況を何とかするためには、サッサと誰かに具体的な相談をすれば良いのになぁとね。

ちなみに、そんな状況でも転職しないと言うことは、それでもその組織にいたいと思う何かがあるのだと思うので、もう一度なんでそこにいるのか?って自問自答してみるのが良いのではと思いました。そうしたら自分の大切にしたいものが見えてくるんじゃないでしょうか。

 

4.そもそもティールって何なの?

話題になっていて興味もあるけど、あんなにブ厚い本を読みきれないから、要点だけ知りたいな〜って感じの人です。

 

ちなみに、自分でタイプ分けしておいてなんですが、どのタイプが良い悪いではなく、イベントの設計段階でこの辺りを想定しておかないと、企画側と参加者側でミスマッチが起きそうだなあと感じたのです。

また、イベント内で参加者同士対話する場面で、対話が噛み合わない状態が起きてしまいそうだなあと感じました。実際そう言う場面が何度かありました。(どんなイベントでもありますけどね)

もちろん、いろんな人が来て、いろんな人と対話した方が面白いこともあります。

大事なのはそもそもイベントの目的が何で、どんなゴール設定で、ターゲットを誰としていたのか、に対して実際どうだったのか?ってことですね。

今回のイベントは「連載記事を読んでいた人」が集まって、執筆者の話を聞きながら、ティール組織について対話するイベントだったので、主催側としては「こんな人たちが連載記事を読んでいたのか〜、そこからこんな話題につながるのか〜」と言う結果を得たってことになるのかな?中の人に聞いてみよう。

 

ティール組織関連のイベントで、有識者たちが繰り返し伝えていたこと

今回のイベントは連載記事の執筆者の皆さんが参加されていて、有識者としていろんな話をしてくれました。全体を通して皆さんが繰り返していたことは以下の3点だったと感じました。

 

  1. ティールが最強最高なわけではない
  2. ティールになることを目的化していないか?
  3. ティールのエッセンスだけ取り入れるのもアリ

 

1. ティールが最強最高なわけではない

ティールは組織の進化の過程のひとつでしかないので、ティールが唯一絶対の組織形態なわけではありません。また、どんな組織もティールにすれば成功するわけでもありません。

 

2. ティールになることを目的化していないか?

自分の会社や組織をティールにしたい!と息巻いている人たちには、この一言が効くんだろうなあと思います。

組織の存在目的を実現するために最適な手段がティールであれば、ティール化していくことは間違いではないと思います。しかし、存在目的を実現することに夢中な人たちは、そこでティールになろうと意識してやってないんだろうなと、私は感じました。

気がついたらこんな組織になってました、えっ?それってティールって言うんだ、ふーんみたいな雰囲気ですね。


3. ティールのエッセンスだけ取り入れるのもアリ

ティールは本を読むのも大変ですが、実際にティールな状態を作ろうと思って、書いてあることを全て実践するとなったら、メチャメチャ大変です。

社長交代!みたいなところから始めないといけない会社がほとんどだと思うので。(社長に本を読んでもらって正しく理解してもらうところからかな)

自分の組織の存在目的を実現するために取り入れたらハマりそうなことであれば、ティールだろうがグリーンだろうが、やってみるのが大事なんですよね。

 

組織と個人がそれぞれに目的を意識する

今回のイベントでは、「Purpose・パーパス」という言葉が度々出てきました。

「私たちは何のために、私は何のために、存在しているのか?」この大きな問いに向き合うキッカケづくりとして、ティールはひとつの題材になりそうだなと思いました。

 

※私が書いたティール組織関連の記事まとめはこちらです。

Tealと起業と私(Tealに関するweb記事まとめ) - 泳ぐオダジン放送局

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

 

素敵な明日を