関係ができるまで言えなくて良いのか?
こんなことを良く聞きましたし、私も良く言ってました。これも一理あると思います。
でもね、今日思ってしまったんです。
関係ができるまでの間、その言いたいことはどうすんねん?と。
「言いたいことを言わないでいる」という経験を何度か繰り返しているうちに、言いたいことを言わないでいるという学習がおきてしまい、さらに相手との間に「言いたいことを言い合わない関係」が出来てしまったら、その学習を上書きして、関係を構築し直すのは大変だと思うのです。
もちろん不可能ではないと思います。そのためのチームビルディングや、対話の手法や、関係構築の手法がいろいろあるので、改善・解消することは可能だと考えます。
でもね、言いたいことは言おうぜ、ポイズン。
リーダーにここ1ヶ月の違和感を直接伝えてみた
職場のユニット(組織図上のチーム)リーダーに、私がここ1ヶ月の間に感じていた違和感を伝えてみました。ざっくりこんな感じ。
- ユニットの運営において目先の目標達成にプライオリティがあると理解してスタートした
- どうやらそうではなく、リーダーは中長期的なことを気にしているのではと発言内容から感じ始めた
- どっちも大事なのはわかるが、チームの動きをどうしていくか考え判断していく場面で自分に迷いが生まれ始めた
- そう思ったいたら目先のことをメッチャ気にしているように受け取れる発言がリーダーからあった
- どっちも大事なのはわかるが、私はどう進んで行けばいいのかよくわからなくなった
言いたいことが言えてない、聞きたいことが聞けてない、つまりコミュニケーションミスが起きていたわけです。
わからなくなったのでリーダーに直接聞くしかないし、私がこんなふうに感じてることもリーダーに言わなければ伝わらない、ということで、バーチャルオフィス上で呼びかけて、急遽1on1をお願いしました。
私から思ってることを伝えて、リーダーがどう思っていたのかを聞いて、お互いになるほどなと思いました。
その場でこれからどうしていくのか明確な結論が出たわけではありませんが、少なくとも認識齟齬があったこと、お互いに思いや悩みを共有できていなかったこと、今後どうしていくかを一緒に模索していくこと、これらについて話し合えたのでスッキリしました。
言いたいことを言う前に気をつけたい7つのこと
信頼関係があろうがなかろうが、心理的安全性が高かろうが低かろうが、言いたいことを言う前に、私が準備していることです。
- どんなコミュニケーションミスが相手と自分の間に起きているのかボンヤリと考える
- 事実を整理する(相手や第三者の発言や態度など)
- 解釈を整理する(事実に対して自分がどう思ったのか、感じたのか、受けとめたのか)
- 相手にはどう見えているのか、相手の視点で事実(自分の発言や態度)と解釈(相手がどう思ったのか)を想像する
- 自分と相手の関係を構造で捉える(図解してみると循環が起きてることが多い)
- コミュニケーションミスを解消して、相手とどんな関係になりたいのか考える(相手との共通のゴールになると良い)
- 解消することによって、自分と相手にどんなメリットが生まれるのか考える
これをやるメリットは、主観的な目線や感情を切り離して、自分と相手の関係を客観的に見れる(話せる)ようになり、相手に自分の話を聞いてもらいやすくなります。
言いたいことを言うときに気をつけたい7つのこと
信頼関係があろうがなかろうが、心理的安全性が高かろうが低かろうが、言いたいことを言うときに私が気をつけていることです。
- 相手に時間を取ってもらえるようにお願いする
- 時間をとってもらった感謝を伝える
- なぜ時間を取ってもらったのか説明する
- 事前に整理したことについて事実と解釈を区別して伝える
- 「あなた(あの人)は〇〇だ」のような思い込み、決めつけ、断定的な物の言い方をしない
- 「私はあなたの行動(言動)を見て(聞いて)〇〇と感じた」「私には〇〇のように見えた」のように伝える
- 相手の話を傾聴する
言うだけじゃなく相手の話を聴くことを忘れずに。
言いたいことを言われる側に立ったら気をつけたい、3つのこと
- なるべく先入観を持たないニュートラルな状態になる
- 相手の話を傾聴する
- 相手の話を聞ききってから自分の話を始める
こういうやりとりを何度か行えると、相手との信頼関係ができてくるし、心理的安全性も高くなってくると思います。
こういうやりとり無理!ってなってしまう人は全部一気にやろうとせず、小さく、ひとつずつ、チャレンジしてみるといいと思います。練習として、やりやすい相手と始めてみるのもいいと思います。
素敵な明日を