泳ぐオダジン放送局

日々フラフラっと回遊しながら気づいたことをラジオでフリートークするようにお届けします。ラジオ好き、少年ジャンプ好き、ハンバーガー好き、ヒトが好き。※本ブログの内容は、私個人の考えです。所属する組織・団体とは関係ありません

大人の成長にも目的のない活動が必要なんじゃないかと思う

今日はブログ仲間の飯田さんが紹介されていた、この記事の内容がとても気になったので書いてみます。

飯田さんが引用されていたのと同じところが気になりました。

中邑:いや、実はね、「プロジェクトで何が変わりましたか?」とよく聞かれるんだけれど、「僕らは、別に何も変わることを期待してないし、知りません」と言うことにしているんです。つまり、変化を期待するっていうのは、目的があるんですよ。目的をつくっちゃうと、僕たちは目的に誘導してしまう。けれども、子どもの本来の力って、そういうところじゃないところにあるかもしれない。変なことをやっていると、親ってだいたい止めますよね。「そんなことしてどうするの?」と。そうして無駄な部分って削がれていくんだけれど、その無駄をやらせることができるということが、僕は重要だと思っているんです。だから、「変化は何ですか?」というと、「いや、子どもがとりあえず楽しそうに生きていますね」と、それだけです。

私、これって大人に対する活動も同じなんじゃないかなと感じたんです。元の文をこんな風にアレンジしたら、刺さるんです。

〜〜以下は上記引用文を私が創作した文章です。実際に誰かに話した内容ではありません。〜〜

いや、実はね、「研修やワークショップで何が変わりましたか?」とよく聞かれるんだけれど、「僕らは、別に何も変わることを期待してないし、知りません」と言うことにしているんです。つまり、変化を期待するっていうのは、目的があるんですよ。目的をつくっちゃうと、僕たちは目的に誘導してしまう。けれども、社員一人一人の本来の力って、そういうところじゃないところにあるかもしれない。変なことをやっていると、会社(人事・上司・先輩)ってだいたい止めますよね。「そんなことしてどうするの?」と。そうして無駄な部分って削がれていくんだけれど、その無駄をやらせることができるということが、僕は重要だと思っているんです。だから、「変化は何ですか?」というと、「いや、社員一人一人がとりあえず楽しそうに生きていますね」と、それだけです。

〜〜創作文はここまで〜〜

全ての企業研修やワークショップの目的をなくす必要はないのですが、なんと言うか

【ビジネスや社会のスピードが速くなった(とよく言われる)からって、人の成長にスピードを求め過ぎてる】よなと。

今日、メンバーとの1on1のときにも同じような話になって、研修1日受けただけじゃ、きっかけ作りにはなっても成長まで行かないんですよね。だからと言って何日間も研修受けてたら良いかと言えばそんなこともないです。

ちなみに「成長」については、ブログ仲間の森本さんが紹介してくれていた書籍、「成人発達理論による能力の成長 ダイナミックスキル理論の実践的活用法」によると、以下の2つに定義されていました。

人間としての器(人間性や度量)
具体的な能力(スキル)

振り返ってみると、どちらの成長にもスピードを求め過ぎてるよなあと。。。

そして会社は研修費用に対しては投資対効果を求めることがほとんどです。でも人の成長は測ることが難しいので担当者がなんとかコネコネ報告資料を作ります。笑 そのためにも目的や目標がいるんですよね。

研修に参加する人たちの何割かは、「現場ですぐに役立つこと」を求めています。もちろんこれは大切で、実務が上手く進められるようになるためのTIPSを紹介するような研修(レクチャー?)はドンドン行うべきです。そして、この手の研修は、現場のニーズを把握してカリキュラムに反映するスピードは早ければ早いほど、社員に素早く展開すればするほど、ビジネスインパクトが出るはずです。

こういうスピードが大事な研修と、ゆっくりと着実にやっていくことが大事な研修を、企画側も意識して考えないといけないですね。意思決定者や受講者に説明するときにも、どっちなのかをきちんと伝えていく必要があるよなあと思いました。

もうひとつ、これもメンバーとの1on1で、インストラクターの魅力について話していたときに

【人の変化が見えた時が楽しい】と言いつつも、

【講師が人を変えるなんておこがましい、講師は受講者に伝わるように伝えてるだけ】と言うわけです。

伝えたこと(体験したこと)がきっかけとなり、受講者が反応して、自分で自分を変えるかどうかなんだよなと。

今やってる研修とこれから考える研修、いろいろ見直しながらやろることにします。

※引用文の元の記事はこちら
http://www.hakuhodo.co.jp/archives/column/36414
連載対談企画「キザシ」第9回 (前編) / こそだてと社会の変化


素敵な明日を