今日は私なりの顔と名前の覚え方のコツを書いてみます。
毎年100人以上覚えています
私は企業内の人材育成の仕事をしており、勤務先の会社は毎年100人規模で新卒採用を行なっています。2010年から新入社員研修を担当して今年で9回目になりました。
4月〜5月は新入社員研修期間のため、毎日新入社員たちと接することになるのですが、私なりの流儀として、毎年全員の顔と名前を覚えています。
今年は過去最多181人なので、ちょっと記憶の定着に時間がかかっていますが、現時点で8〜9割は覚えています。新入社員たちからは「どうすれば名前を覚えられるんですか?」と良く質問されます。
ここからそんな私が顔と名前を覚えるコツを紹介します。
顔と名前を覚えるコツは「相手の顔を見たときに、声に出して名前を言う」ことを繰り返す
コツはシンプルにこれだけです。えっ!?と思うかもしれませんが、皆さん自分の日々の行動を振り返ってみてください・・・
- 今日1日で、会った人は何人いましたか?
- そのうち、何人の人の名前を声に出して言いましたか?(特に以前から知っている人や同じ職場の人)
会った人の数に対して、名前を声に出して言った数が少ない人は、もしかしたら名前を覚えるのが苦手な人かもしれません。
顔を見た時に名前を言うとどうなるのか?
自分の目が視覚情報として相手の顔を認識(視覚情報の入力)した時に、すぐに声に出して相手の名前を言う(言語と音声情報の出力)、つまり入力→出力の動作になります。
この入力→出力を繰り返すことによって、視覚情報として相手の顔を認識したときに反射的に言語情報と音声情報を呼び出してくれるようになります。
例えば、海の写真を見たら反射的に「海」と言葉が出てきますよね。この感覚が人の顔を見たときにも起きるように何度も繰り返します。
私の体感としては、このやり方が顔と名前を覚えるのに最もシンプルで効果的な方法だと感じています。
※私の体感の話なので、科学的な根拠はわかりませんのであしからず。
繰り返すためには、いろんな場面で自分から話しかける
相手の顔を見た時に名前を繰り返し言うためには、いろんな場面で自分から話しかける必要があります。例えば、皆さんはこんな場面で相手の名前を言ってみてください。
- 朝の挨拶「〇〇さん、おはようございます」
- 話しかけるときに「〇〇さん、今よろしいですか?」
- 話しかけられたときに「〇〇さん、どうぞ」
- 何かしてくれたときに「〇〇さん、ありがとうございます」
- 仕事を頼むときに「〇〇さん、〜〜をお願いします」
- 研修で挙手してくれたときに「〇〇さん、お願いします」
- 研修で居眠りしてるときに「〇〇さん、体調悪いようなら無理しないでください」
- 会議や雑談のときに「〇〇さんは〜〜についてどう思いますか?」
- 非言語を読み取って「〇〇さん、私には今の様子が〜〜に見えたのですが、どうしかしましたか?」
- すれ違った時に「〇〇さん、おつかれさまです」
- またすれ違った時に「〇〇さん、今日は良くすれ違いますね」
- お昼ご飯を食べるときに「〇〇さん、一緒にお昼ご飯を食べませんか?」
- 帰るときに「〇〇さん、お疲れ様でした(お先に失礼します)」
- 何もなくても「ん〜・・・〇〇さん!よっしゃ、名前覚えましたよ(ごめん!間違えた!ヒントは!?※このままやりとりして最後には名前を確認して会話を終える)」
我ながら書き出してみて、相当しつこいと思いました。w これだけ接していると単純接触効果による信頼関係構築にも繋がります。
これを181人相手に1日中、1ヶ月やり続けると8〜9割の顔と名前を覚えられます。
と言いつつ、人数が多いと1人あたりの対面の場面や回数が限られてしまうので、こんな裏技も併用しています。
- 日報を読むときに顔写真アイコンを見たら「〇〇さんの日報チェック完了」と声に出す
- 自己紹介資料を見ながら「例:〇〇さんはこんな趣味なんだ」と声に出す
いろんな場面で相手の名前を言うことで、その場面場面の記憶も一緒に印象に残るため、さらに覚えやすくなります。
人はなぜ相手の名前を声に出さないのか?それは〇〇が怖いから
知り合ってまだそんなに時間が経ってなく、顔と名前を覚えられたか自信がないなあ・・・と言う状態だと、こんなことが怖かったりします。
- 間違えたら怖い(相手に失礼)
- 一度聞いたのに再度聞くのが怖い(相手に失礼)
- 自分がまだ覚えていないことを知られるのが怖い(相手は覚えてくれているとなおさら)
- 何度も声に出したら気持ち悪がられそうで怖い(そんなことしてる人いないし)
怖がらないで安心してください。
なぜ相手の名前を覚えたいのか?
それは「相手と良い関係を築きたいから」ではないでしょうか。その気持ちを持っていれば、相手もわかってくれるはずですから、相手の名前を声に出すことを怖がらなくて大丈夫です。
忘れちゃったり間違えちゃったら、その場で謝って名前を聞いて「そうだ、〇〇さん!」と言う
名前がわからないまま何となくやり過ごしていたら、いつまで経っても覚えられません。私のように100人規模の名前を短期間に覚えるぞ!と言う状況であれば、潔く謝って、その場で聞くのが一番です。
注意:いわゆるビジネスマナーとして、名前を覚えていない人に、名前をあえて言って間違えることは相応しくないでしょう。事前に調べて覚えておく、後で調べて確認するなどが適切かと思います。
100人規模の名前を短期間に覚えるような場面は、そんなにないかもしれませんが、「〇〇さん」と相手の名前を呼びかけることは、相手の存在を認める行為として、信頼関係の向上に繋がります。
明日の朝、職場で「〇〇さん、おはようございます!」と言ってみませんか?
素敵な明日を
今日の記録:約90分
書き始め:23:45(新橋駅付近)
書き終わり:25:20(自宅)
※タイムスタンプは23:58に編集
プロセス:
- タイトルのみ事前に決めていた
- 考えながら書き始めて、ザーッと最後まで書いた
- 写真アプリ内から使えそうな写真を探した
- pixabayで画像検索して、ダウンロードした(3,4の画像を探す作業で15分ちょいかかってる)
- 16:9にトリミングしてアップロードした
- プレビューして何度か誤字脱字・文章を修正した