泳ぐオダジン放送局

日々フラフラっと回遊しながら気づいたことをラジオでフリートークするようにお届けします。ラジオ好き、少年ジャンプ好き、ハンバーガー好き、ヒトが好き。※本ブログの内容は、私個人の考えです。所属する組織・団体とは関係ありません

タニモクを新人フォローアップ研修でやってみた

今日は新入社員フォローアップ研修を実施しました。ここ3年間は後輩に任せていた研修だったので、久しぶりの担当でした。内容は大きく3つです。

  1. 入社からこれまでの日々の振り返り
  2. 新入社員研修でやった社会人基礎のおさらい
  3. 今後の目標設定

今回、目標設定をタニモクでやってみました。その中で気づいたことを書いておきます。

タニモクについてはこちらのページをご覧ください

他人に目標をたててもらうワークショップ「タニモク」

私がこれまでにタニモクをやったときの記事はこちらをご覧ください

タニモクは予想外な目標が出てくることではなく、他人と一緒に対話しながら目標設定することに意義がある - 泳ぐオダジン放送局

タニモク会を社内で実施するときの3つの肝(ポイント) - 泳ぐオダジン放送局

新人フォローアップ研修でタニモクを実施して気づいたこと

タニモクは元々、利害関係のない人(社内の人同士というよりは社外の人たち)と行うことを想定しています。今回、社内研修(新入社員フォローアップ研修)でタニモクをやってみて気づいたことです。

  • 違う部署の人の状況を知ることができる
  • 同期だと近しい状況に対して共感してもらいやすい
  • 同期だと親身になって聴き、真剣に考える雰囲気が生まれやすい
  • 同期だとお互いに応援し合う雰囲気が生まれやすい
  • タニモクの良さである想定外の目標が出てきやすくなる工夫は必要

「同期だと・・・」という観点は、新卒社員が多く、同期との関係性を重視している自社だからこそだと思いますが、この点は私の予想以上に盛り上がりました。

タニモクの効果が出やすくなるための工夫

タニモクの効果は以下の3つです。

  1. 発想が広がる
  2. 背中を押してもらえる
  3. 目標を考えるのって面白いって気づく

近い相手かつ、状況に対する共感が強くなると、課題解決的な目標や、現状の延長線上の目標が生まれやすくなります。また、「◯◯さんは〜〜すべきだよ」と単なるアドバイスになりがちです。

この点については、ファシリテーションする際に、タニモクの意義や、こんな風に発想してみてね、とステップを進めていく際に、細かめに説明を織り交ぜるようにしました。

もちろん、「相手にとって想定外となる質問を書いてください」と言ってしまうと参加者の自由度を奪ってしまうので、「こんなのもアリですよ〜、あんなのもアリですよ〜、自由に発想してみてね〜!」と参加者が自由に考えられるようになる後押しを意識して声がけしました。

作った目標を共有してもらうときも、「私が◯◯さんと入れ替わったら」で話始めてもらうことや、私を主語にして話してもらうこと、「◯◯さんは〜〜すべきだよ」にならないようにすることをかなり強調して伝えました。

やらされになってしまわないように、楽しい雰囲気を作りつつやるのはなかなか難しかったですが、4人組で4サイクル回していく場合、最初の1サイクル目で丁寧に解説しながら進めていき、参加者側が「やり方と面白さ」に気付ければ、2サイクル目以降は大事なポイントだけ再確認しながらやっていけば大丈夫な感じになります。

タニモクの1サイクル目をうまく回すポイント

今回意識してやってみたのは以下です。

  • 最初に目標を立ててもらう人のことを主人公と呼んだ
  • 主人公が決まったら手を挙げてもらって確認した
  • 主人公以外の人には近況を描いた絵を伏せてもらった
  • 常に主人公が主役で、主人公の話をたくさん聴き出すようにガイドした
  • 近況を描いた絵を見ながら話したり質問するようにガイドした
  • 主人公が話したことの深掘りだけでなく、出てきていない話を引き出してみるようにガイドした

社内の同期同士だと、話し始めたら勝手にワイワイ盛り上がることが多いのですが、お互いに自分の話を始めてしまって、目標を立ててもらう人の話をあまり聴けずに終わってしまうリスクがあったため、上記のようなポイントを意識的にやりました。

※注:上記の内容は、この日の1回だけでなく、計4回実施した中でブラッシュアップさせて辿り着きました

内定者よりも新人同士の方が盛り上がった

10月の内定者研修でもタニモクをやっていました。印象としては内定者よりも新人たちの方が盛り上がっていました。

その大きなポイントとしては、内定者には「入社時までにどうなっているか」の目標を考えてもらったため、想定外の目標が出にくかったことにあったと予想します。(論文仕上げる、卒業する、バイトやりまくる、旅行行くなどが多かった)

また、内定者は来春から一緒に働き始めるという未来が待っているため、ちょっと遠慮がちな雰囲気の人が多かったのかなと感じました。(あんまり突拍子も無いこと言ったら浮いちゃうかも・・・みたいな懸念なんですかね。)

ちなみに新入社員には「3ヶ月後にどうなっているか」という時間軸で目標を考えてもらいました。ここはもうちょっと先(半年後、1年後)でも良かったのかもしれません。

タニモクを内定者研修でやってみる - 泳ぐオダジン放送局

 

12月は新卒2年目、3年目の研修でもやってみる予定です。さて、どんな反応になるか楽しみです。

 

素敵な明日を