泳ぐオダジン放送局

日々フラフラっと回遊しながら気づいたことをラジオでフリートークするようにお届けします。ラジオ好き、少年ジャンプ好き、ハンバーガー好き、ヒトが好き。※本ブログの内容は、私個人の考えです。所属する組織・団体とは関係ありません

コロナで別居、始めました。

別居という表現には、なんらかの理由で夫婦仲が悪くなり、一時的に離れて暮らすことで何かが落ち着いたり、何かが変わったりすることを期待するか、もう後戻りできないレールの上を走り出してしまったか、そんな印象がありますが・・・

コロナで別居を始めたのは事実ですが、夫婦仲が悪くなったわけではありません。

ではなぜ、別居を始めたのか・・・、妻と話し合った結果、「夫婦二人ともコロナに感染し、重症化してしまうことが、今、最も避けるべきことではないか」となり、子供たちの小学校が始まるタイミング(9月1日)と合わせて、私が自宅を出て、近所の実家で寝泊まり&在宅勤務することにしました。

私と妻の2回目のワクチン接種が完了するタイミングが9月18日なので、9月25日くらいまでは別居生活を続ける予定です。子供たちの通っている小学校の状況、地域の感染拡大や医療機関の状況の変化を見つつ、もちろんですが(あって欲しくないけど)万が一、子供たちと妻の体調に変化があった場合などは、臨機応変に対応していきます。

別居を始めるに至った経緯を書いてみます。

ここからは、自分の今の考え、気持ちを整理する意味でも、そのような判断に至るまでの経緯を記してみたいと思います。面白い話題ではないし、特にオチも用意しているわけではないので、そこんとこよろしくお願いします。

考え始めたきっかけは、今のコロナの感染拡大の状況で、小学校が始まったら、子供を経由してさらに感染が拡大してしまうのではないか?という疑問が湧いてきたところからです。

8月になってから、救急搬送の受け入れができないというニュースが続き、コロナどころか怪我・病気・事故など、理由はなんであれ、今なにかしらの健康上の問題が起きたらどうしよう・・・、そんな心配・不安が強くなりました。

幸い、私はほぼ100%在宅勤務で仕事ができていて、妻は専業主婦なので自宅にずっといて、子供たちは夏休みでも遊びに行かず自宅待機状態だったので、子供たちの夏休みが始まってからの我が家は感染リスクの低い生活ができていました。ありがたいことです。

そんな我が家にとっては、子供たちが小学校に行くことが(なんの対策もせずに全員出席で教室で授業をして給食も食べるという状況であれば)最もコロナの感染リスクの高い状況になってしまいます。学校での感染事例や、子供たちの発症例や重症化の例などをニュースで見るたびに、「なぜ、夏休み明けにしばらくの期間、休校するという判断をしないのだろうか?」疑問でした。

もちろん子供たちの「学びを止めない」ことや、家庭の事情で子供たちを家に居させることが難しいケースがあること、学校に行かせた方が子供にとって良いケースもあること、一斉休校が誰にとってもベストな選択にならないことは承知しています。それでも私が、休校にした方が良いのではと思ったのは、医療機関が救急患者を受け入れられないという異常状態だからです。今はとにかく、これから新たにコロナに感染する人を減らし、既に感染してしまっている人たちが回復して、医療機関の状態を落ち着かせることが大事だと考えています。

そのためには休校とまではいかなくても、「なんの対策もせずに通常の状況で夏休み明けの学校をスタートすることはありえない」と夫婦の意見は一致しました。

そんな中、8月27日の夏休み明けスタートに向けて、なかなかアナウンスがなかったので、「夏休み明け、子供たちを休ませようか」と私から妻に提案しました。「学校側の対応次第だよね」との反応受けて、学校の対応を想定しつつ、自分たちにできることとして、どんなことがあるのかを話し合いました。

小学校の夏休み明けの対応について最初に出てきたアナウンスは、「短縮授業」という名の正直なんの対策にもなっていないプランでした。短縮授業の説明に書いてあったのは「全員出席、給食を食べて、5時間授業」です。短縮=6時間目をやらないことにどれだけの効果があると考えたのでしょうか・・・。もうかれこれ1年半近くの間、「3密がダメ」「複数人で一緒に飲食するのがダメ」って、これだけ言われていて、感染者の事前行動の聞き取り結果を見ても、まさに3密と複数人の飲食が多いのに、「密で一緒に給食とかありえないっしょ」と小学5年生も言うくらいの意味のわからない短縮授業プランに我が家は呆れました。

「もしかして、夏休み期間中に何も対策考えてなかったの?」「元に戻ると思ってたの?」と、意味のない夫婦での言い合いになってしまいました。

私と妻の間では、以下のような対策はあって良いのではないかと話していました。

◆学校開始時の対策

  • 密を避けるための分散登校
  • 複数人での飲食をしないための給食なし
  • 教室への消毒液の設置(夏休み前まで置いてなかったと聞いてびっくり)

◆学校開始前の対策

  • 教職員のPCR検査の実施
  • 教職員のワクチン接種
  • 生徒および家族のコロナ感染・濃厚接触がないかどうかの調査

◆今後に向けた対策

  • オンライン授業のトライアル実施(本当はすぐにでも始めてもらいたいですが、これまでの学校の様子から、この短期間では無理だと思いました)
  • 教室授業とオンライン授業の選択制の導入

そして、次に出てきたアナウンスは、「市内の小学校は休校。8月31日まで。」でした。休校と聞いて「英断!」と思ったのですが、8月31日までということは、登校日で3日間の休校です。次の瞬間には、こんな思いが駆け巡りました。

これまで何も考えていなかった(それに等しい)と思われる人たちが、3日間で何をどれだけ準備できるのだろうか・・・、もっと前からやっとけよ・・・、3日間先に延ばして様子を見たところで結局「短縮授業やります」だったら何の意味もないよ・・・、9月1日からの対応についてはいつ案内が来るんだろうか・・・、横浜市は大丈夫なのだろうか・・・。

我が家もどうするかの結論を出せないままでいると、神奈川県が8月26日に教育現場での感染拡大防止の強化についてアナウンスを出しました。よく言ったと思いつつ、もっと早く言えたんじゃないのだろうかとも思いました。この後に横浜市「県の要請を受けて」と前置きのもと、短縮授業ではなく分散登校の方針(この時点では正式な発表ではないし、具体的な対応はまだ何もわからずでした)を出してきたので、意思決定の所在やプロセスの不明確さを感じてしまいました。こういうときに思い出すのは踊る大捜査線のワクさんとムロイさんのシーンなのは、アラフォー世代特有でしょうか。

小学校を9月1日から始めることは決まっているようだったので、我が家もどうするか決めないといけなくなりました。分散登校なら全員出席よりも感染リスクは低くなるだろうと判断し、子供たちは学校に行かせることにしました。既に夏休み明けの学校がスタートしている地域の様子を見ていると、最悪の事態(子供が学校でコロナ感染してしまうこと)は想定しておいた方が良いと思い、その際にどうなることを避けるべきかと話し合った結果が、冒頭に書いた「夫婦二人ともコロナに感染し、重症化してしまうことが、今、最も避けるべきことではないか」でした。

ちなみにこの想定は、子供たちは感染しても重症化しないだろうという楽観的な前提のもとに考えています。ここは正直、相当悩みました。子供たちがコロナ感染して重症化するリスクを避けようと思ったら、現時点では自主的に休むことしか選択肢がない状態だと私は思います。

せめて、医療機関の状況が改善されて、万が一重症化しても即入院できるような状況になるまでは休校させても良いのではないかと何度も思いました。大人でも子供でも、重症化してしまったら、即入院できたとしても、命の危険はあると思いますので、つまるところリスクはゼロにはならないと思います。だからと言って、何も考えず、何も対応せず、家族全員でコロナに感染してしまうのも違うよなと思いました。

  • 私:在宅勤務で自宅にいる、出かけても近所に買い物
  • 妻:専業主婦で自宅にいる、出かけても近所に買い物
  • 子供たち:自宅と学校の往復

改めて、このような状況の我が家としては、家族の中での感染リスクの順位は、子供たちが学校で感染してしまう可能性が1番高く、子供たちが感染してしまったら家庭内で私と妻に感染することは避けられないだろう考えました。そうなったときに、私か妻のどちらかが感染せずに看病や諸々の対処ができる状態にいることが良いのではないかと考えました。

そうなると、子供たちが学校に行き始める9月1日から、私と妻のどちらかが自宅を離れて、どこかで暮らす必要がありました。そう、別居です。

私には自宅から10分くらい歩いたところに両親が住んでいる実家があります。両親はワクチンを2回接種済みですが、高齢なので、感染の疑いがある状態、濃厚接触者になってしまってから、両親のいる実家で過ごすのは、両親にとっての感染リスクを高めることになってしまいます。それは避けるべきことなので、子供たちが学校に行き始めた後からでは遅いと考えました。

もうひとつ、私がもし仕事で都内に出かけることが頻繁に発生するのであれば、実家で過ごすべきではないとも思いました。幸い、9月中は都内に出社する予定が入っておらず、オフィスに出社せずになんとかなりそうな見込みがついていました。職場に感謝です。両親にも自分たち夫婦の考えを伝えて、理解を示してもらえたので、9月1日から別居を始めることができました。両親にも感謝です。何より、ひとまず約1ヶ月くらいの期間、1人で子供たちと過ごすことを決めてくれた妻と私が別居することを理解してくれた子供たちに感謝です。

家族の中で私だけが安全(感染リスクゼロではないけど)なところに避難してきた感じになり、本当にこれでよかったのかな・・・、ここまでする必要があったのかな・・・、他に何かできることがあったんじゃないかな・・・、と気持ちはかなり揺れました。

それでも今はとにかく、私は私のできることとして、在宅勤務で仕事すること、万が一のことがあった場合には臨機応変に的確に対応できるようにしておくことだなと思います。

別居という選択肢があったこと、それを選択できたことに感謝です。

 

素敵な明日を。